
秘伝のタレに漬け込み、天日干し
創業一二〇年の老舗が手掛けました
ご飯にもお酒にも合うみりん干しは、昔から食べ継がれるなじみ深い味です。さまざまな魚で作られていますが、今回おすすめするのは、いわしみりん干し。ちりめんやアンチョビとしてもおなじみの、片口いわしを使っています。加工を手掛けるのは、千葉県の九十九里で明治35年から水産加工をおこなう「なかみち水産」。片口いわしのわた・頭をとり、開き、中骨をとる工程をすべて手作業でおこない、タレに漬けて天日干ししています。タレは、砂糖、みりん、塩を独自に調合して長年継ぎ足してきたタレ。継ぎ足すことで魚の旨味が溶け込み、深みが増しています。また天日で干し上げることで、旨味を凝縮させ引き出しています。
あまり魚を食べない方にもおすすめしたい味わいです
いわしみりん干しは、軽くあぶるだけで骨ごと手軽に味わえます。片口いわしの小サイズを厳選しているので、お子さまでも小骨を気にせず食べることができ、栄養満点。魚を食べ慣れない方にもおすすめしたい一品です。あぶる際は、フライパンにクッキングシートを敷いてのせ、弱火で両面に軽く焦げ目をつければOK。タレの焦げるにおいが香ばしく、食欲をそそります。開いて干した形が桜の花びらに似ていることから〝桜干し"とも呼ばれ、春を迎えるこれからの季節にぴったりの美味しさ。ぜひごはんのおともやお酒の肴にお楽しみください。
レシピ動画はこちら
簡単な衣のつけ方を教えてもらっています